猫の呟き その59
十月二十一日(火)桧原村立図書館で公演した。演目は「どんぐりと山猫」「ツェねずみ」「よだかの星」
その日は図書館休館日。玄関入ってすぐの所に、普段なら貸し出しや返却業務を行う為のカウンターが有るのだが、それを移動して横五メートル縦十メートルぐらいの空間を確保し、半分を舞台残り半分に図書館の椅子を並べて観客席に。回りは全て書架で本々々。午前十一時少し前より準備。黒のパンチカーペットを引き並べ、書架の間にスタンドを立て照明器具で舞台を照らす。が天窓や周囲の窓や玄関からの明かりで少しも照明の要をなさない。準備が一段落したところで昼食。おいしいスパゲティにサラダと豪華なデザートまで付いた昼食!「くすのき」としてはめずらしくゆっくりと心ゆくまで昼食を堪能。稽古をし、メークアップをし衣裳を付けていると観客の声が少しずつ聞こえだした。開演五分前に舞台裏に行ってのぞいてみると観客席は超満員。立見のお客様もいる。午後四時開演。「どんぐりと山猫」「ツェねずみ」と続き、トイレ休憩。舞台をつっ切らないとトイレに行けないので、コードなどに足を取られないように注意をしつつトイレへ。休憩が終り午後五時十分最後の演目「よだかの星」気が付くといつの間にか外は真っ暗。照明効果抜群。よだかの羽根を羽搏かせる度に、その影が吹き抜けの高い高い天井にうごめいてその美しい事!(その直前まで外の明るさで照明効果があまり感じられなかったので、その対比の大きさもそう感じさせた一因でもあろう)そして終演。拍手拍手拍手。皆んなのうれしそうな顔々々。職員の方達も手伝って下さったのであっという間に片付け、荷積みも終り、そして「お茶をどうぞ」との図書館の方達の声。行ってみると大きなブドウに地元で有名な大きなドラ焼き。「わあっ!」疲れた身体にブドウとドラ焼きの味がしみ渡る。そして帰途へ。
劇団から四時間の所までを「くすのき」のふるさととして、そこの「小さなパン屋さん」(一ヶ月に一、二度はその味に引かれて食べてみたくなるような劇団)を合言葉に劇団を続けて二十六年。そう、私達三名はこうした演劇活動がやりたくて「くすのき」を創り、活動し続けて来たのです。
ありがとうございました。幸せな、幸せな一日でした。
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