猫の呟き その61

 十二月十二日(金)芸小スタジオにて「真贋ロミオとジュリエット」を公演。平日にもかかわらず沢山の方が観に来て下さった。面白かったのは(当り前の事ではあるが)会場が変ると「芝居」がこんなにも違ってしまうのかという事。そう、元々芸小スタジオに当てて書いた作品なのでこれも当り前と言えば当り前なのだが、仕込んで位置決めの為に役者に舞台に立ってもらった途端に「はっ!」と思った。そう、八月に喜多方で上演したミザンスでは、この会場では作品の面白さが伝わらない。時間としてはギリギリだったが、オープニングからその場で創り直した。三人共に真剣。なにしろ本番直前にミザンスがどんどん変っていくのだから。ようやくの事にラストまで辿り着き昼食(予定していた時間の半分ぐらいだった)そして本番。

 やった!

 そう、私たちの創った流れの通りに観客が反応してくれる。そう、「喜劇」と「悲劇」の入り交じった、「男」と「女」が錯綜した、「高齢」と「青春」が絡みあった、「真剣」ではあったが「ズッコケタ」、「くすのき」の「真贋ロミオとジュリエット」が舞台狭しと動き、しゃべり続けておりました。

 「面白かった。まるでセリフのシャワーを浴びたようでした」

 「男が女を演じ、女が男を演じてたのがまったく苦にならなかった。そんな事しばらくたったらまったく忘れてた」

 「始めから面白くて面白くて腹がよじれる程でした。でも、色々と考えさせられました」

 ありがとうございました。「くすのき」はこれからも沢山の「試み」を続けていきたいと思います。

 来年も、皆様にとって良い年でありますように。

(2014、12、26)