「日常と非日常」
朝五時三十分。いつものように近くの公園へ。このところずっと氷点下。でも、その寒さには慣れたようで寒さを感じない。真っ暗な公園で唯一人。いつものトレーニング。そのうちに一人、又一人と公園内を歩く人が増えてくる。六時三十分、ラジオ体操。この頃は十人ちょっと。春から秋までは三十人近くはいるが、この寒さでは出て来るだけでも一仕事。ラジオ体操が終り、家へ帰り、いつもの日常が始まる。朝食が済んで、片付けが終ると又公園へ。自分のレパートリーの点検、練習と、春の公演の稽古。寒いので、広い公園内に、私を入れて、一人か二人、多くて三人。迷惑をかける他人(ひと)が居ないから、大声でセリフを言える。他人の目を気にせずに、動ける。ありがたい事です。
朝のトレーニングと朝食後の稽古は、私の日常であると同時に非日常でもある。
年賀状と寒中見舞いに「今年もどうぞよろしく」と書いてあると「よーし、今年もやるぞ!」となる。
門付けは自分の方から行ってするもの。私のは「やって下さい。」と向うから頼まれて。だから、これは門付けではない。でも、私は門付けと思ってやる。上演場所、観て下さる人、時間、全てあちらまかせ。
人生の終わりに、こうしたドキドキを味わえる。何と素晴しい事か。これは、そうプレゼント。その愛に答える為に、今、自分の出来る事は、全てやる。だから、それは日常であって日常ではない。つまり私にとっては非日常でもある。
プレゼントがいつまで続くのか、分からない。でも、その愛がある限り、私の非日常も続くだろう。

