先日、府中芸術の森小劇場で、モダンダンスを観劇しました。他のジャンルの作品を観る事は、劇場作品を客観的に観る事が出来て、大変勉強になります。

その舞台を通じて二つの事を痛感させられました。一つは「間」の大切さ、豊かさをつくづくと思い知らされた。上手な踊り手作品は「間」が絶妙だ。動いて、動いて、動きがふっと止む。下手な踊り手は、そこで動きが止まるだけ、その「間」には意味がない。ただ止まっただけ。しかし上手な踊り手の「間」は、これから先の躍動を予感させる何かが宿っていて、休止が、ただ止まっているだけでなく、次の何かを期待させる。停止以上の何かが宿っている。

他山の石、大いに考えさせられました。

二つ目は、難しい高度なテクニックの踊りは、それはそれで面白い、すごいと思う。しかし、ちょっと観ると簡単な振り付けで、もしかしたら私でも踊れるんじゃないかと(冗談でしょう!)思わせるようなダンスで、観ている人をどんどんと舞台に引き込んでいく。

すごい!単純が観客の創造力を刺激して、踊り手と観客が一体となって次から次へと想像の世界を拡げていく。

そんな、あんな舞台を、私も創りたい。演じたい。そんな役者になりたい。

舞台って、創造って、人生って、面白いし、奥が深いですね。