「創造意欲」に火が付いた

八月喜多方、九月東京での「しんとく丸」公演が、私の内部の「創造意欲」に火を付けた。稽古する事の大切さ、面白さ、豊かさ、素晴らしさ、そして「説経」を通しての「語り」の魅力を思い知らせてくれた。そして、回遊魚の私は(私の弟子が私に付けてくれた綽名)その刺激に反応して、忽ちの内に行動しはじめた。四年後以降の、自分の一人芝居の台本創りに走り出したのである。

2020年は「起てハムレット」2021年は「五重塔」2022年は「吾輩は猫である」

そう、それ以後、つまり八十一才以後のレパートリー創りに走り出したのである。

朝の体操仲間の何人かが、常々言ってくれる。「あなたは、後十年は大丈夫。いや、十五年ぐらいは現役を続けられるかな」

乗りやすい私は、すぐにそれに励まされて乗る。そう、これからは「落語」の世界も演ってみたい。そうだ、その手始めとして、以前三人で演った「四十八癖」を一人語りで演ってみよう。そう、それと「説経」の、これも以前三人で演った、「おぐり」(小栗判官と照手姫)と「さんしょう大夫」(安寿とつし王丸)も一人語りで。

そう、八十一才以後の回遊魚の挑戦目標が明確となりました。

じっくりと、しかし確実に、今の仕事を第一に考えながら、具体的作業が動き始めました。

乞うご期待!