私の夏祭り

八月もまもなく終る。

久し振りの「喜多方」の蔵での公演。懐かしさが町中に溢れている。朝、宿近くの神社での体操を終えて、町中を散歩、「れんが蔵」の前に立つ。そう、ここは「くすのき」が初めて「喜多方」の蔵で公演をした場所。私の「甲子園」。一日二回公演。それも全て出し物を変えての公演。仕込んで、稽古をして、上演して、バラして、仕込んで、稽古をして、上演して、又バラして。よくぞ出来たものだ。若さというものはやっぱりすごい。

今はとても無理。・・・ありがとう、私の「甲子園」、私の若さ、私の生きた証(あかし)。

今年はスタッフの配慮で、役者に専念。日帰り温泉も満喫。(良かった、本当によかった。)「大和川酒蔵北方風土館」も素晴しかった。出し物は「注文の多い料理店(序)」「革トランク」「フランドン農学校の豚」久し振りの「蔵公演」を堪能した。(偶然ではあるが、十才になる孫が観に来てくれた。うれしい・・・)

コロナ禍、久し振りで「市民劇場TAMA」(インディヴィジュアル・ライセンス)に「演技指導」として参加。AM10:009:00PM。11時間の稽古。よく持ったものだ。出演者八名、それにスタッフ。「君いくつ?」「十九才です。」すごい、

自分の十九才の時は・・・。自分の事を考えると「今の若い奴は」なんて決して言えない。そう、その若さで、素直さで、情熱で、創る事に向き合えばいい。そう、すれば何かが見えてくる。何かを学ぶ事が出来る。

頑張れ、頑張れ!若者よ。

若者から定年過ぎの中年までの、舞台にかけるエネルギーの中での一日を久し振りに味わえた。(創造に集中した出演者、スタッフのエネルギーの中での時間は疲れを越えた何かを与えてくれるものですね。・・・もっとも次の日は・・・エヘヘ・・・グッタリと・・・年ですね。)

「銀河鉄道の夜」(一人語り)第一稿完了。上演まで持っていけるのか・・・。分からない。でもやってみたい・・・やる・・・やれるかも・・・。まあ、始めましょう。いや、もう始まっている。まあ、じっくりと、ゆっくりと、楽しんで・・・。そう、焦ってもいい事はなし。やれる事を、やれるまで・・・。

「甲子園」の熱戦も終わり、私の夏も終了。今年は、実りの多い夏でした。

さて、今年の秋は・・・。そう、じっくりと、ゆっくりと、今年の秋を味わいましょう。