色々なわたくし

「妖巫(ようふ)が語るマクベス一代記―因果は巡る小車のー」の台本を書き終えた。三年後に、高塩景子と二人で演じる「マクベス」。今までに「マクベス」は何度演じ、演出した事か。何度演っても飽きない。そのぐらい好きな作品。

ここしばらくは、午前中は自分のレパートリー作品の稽古、点検と、来年公演予定の「五重塔」「むかしあったとさ」の稽古。そして午後は台本創作。午前中は例の公園、午後は自宅。環境がガラリと変わるので疲れない。血圧も安定している。台本と演技は基本的には一人での作業。自分のペースでやれる。

が、演出の作業に入ると、血圧は上がる、疲れる。演劇を人生として選択した人間なのに集団作業は嫌い、一人での作業は大好き。・・・変な人間。でも、そんな私が演劇学校卒業の二十五才から今日まで五十三年間、演劇で人生を送って来た。

人間って、私って、随分変な人間だ。その変な人間を、人生をこれからも生きる。