久し振りで三人全員出演の30周年記念公演の稽古をしている。

その前に三人全員で舞台に立ったのは2014(平成26年)12月12日、芸小スタジオ「真贋ロミオとジュリエット」公演。つまり、今度の30周年記念公演は3年9ヶ月振りのオールキャスト公演という事になる。

久し振りの「宮沢賢治」作品なので始めは少々戸惑う所もあったが、その戸惑いもあっという間に解消。さすが三人での舞台は面白い。それぞれが、それぞれの方法で楽しそうに「遊んで」いる。息もピッタリ。

30年前の稽古、稽古の連続で、休憩になると稽古場の板の間に三人グッタリと身体を投げ出して、死んだように疲れを取っていた姿が、まるで昨日の事のように頭を過る。そう、三人が全力を出し切って創り続けて来た30年。私達の掛け替えのない人生。決まり文句のようだが、長くて、そして、あっという間の30年・・・。そう、その時々は無我夢中の毎日の連続であった「くすのき」の三十年、そして我が人生・・・。色々な想いが身体の中を過ぎていく。

あと十二日。三人共、大いに観客と共に楽しもう。