今年の私の最大イベントは「くすのき」三十周年記念公演であった。

三十年の大半を、代表者、作者、演出家、製作者として過ごして来た。三年前に代表が高塩景子に変更しても、その影響は心のどこかに残っていた。

しかし、三十周年記念公演終了後、それは見事な変化を遂げた。三十周年後の「くすのき」は今までの「くすのき」では有り得ない。当然の事ではあるが、その事実を目の前に突き詰められた。学校公演、子ども劇場その他の巡回公演はなし。つまり、営業としての公演は無くなったのである。となると、残るのは、そう、春秋、二回の公演を中心とした劇団活動となる。それも、その作品を営業として、積極的に売り込んでいく公演としてでなく、しかし、その作品は、プロである以上「商品」でも有る。それは、三十年の大半を作品=商品として創って来た私にとっては、自分の内部を大きく変更しなくてはならぬ、大変化である。

さて・・・さて・・・。そして徐々にではあるが動き始め出した。何かが、そう何かが・・・。それが明確な形、行動に成っていくのが来年以降であろう。

そう、新しい「くすのき」、新生「くすのき」大多和勇、高塩景子の創造者としての魅力を土台に、新しい創造を生み出す「くすのき」

三十周年記念公演が成功裏に終った今、それが静かに、確実に、動き始めた。