教える事、教わる事

教えるという事は本当にやっかいな事だ。(私の場合は演技、創造の面での)

あれは、こうやれば、こういう練習を続けていけば、クリア出来るのに。さて、どうするのだろう・・・うーん・・・うーん・・・

そう、そんな時はこちらから声をかけては絶対に駄目。お互いプラスになる結果は得られない。

創る、演じる当人が自分で壁にぶち当たらない限り、自分で壁を経験しない限り、そしてそれを乗り越えようと意識しない限り、それを乗り越えよう、ぶち破ろうなんて行動は起こさない。起こすはずがない。だって、自分で壁にぶち当ったと自覚しない限り、自分で壁を経験しない限り、自分でそれを乗り越えようとしない限り、その人の、そこには「壁」は存在しないのだから。存在しない限り、意識しない限り、「壁」は有っても無い。当人にとっては他人事。

ああ、おしいなあ。あいつ、あのひと、もっと大きな、美しい華を咲かせる事が出来るのに・・・。

だが、それもこれもおせっかい。

そう人間一人一人に、それぞれの人生が有り、それぞれがそれに向き合う。だから、それぞれが、それぞれの人生をおもいっきり、楽しむ、自分の責任、自分の条件の中で・・・それが人間の一生。それが生きるという事・・・

それぞれが、それぞれのやり方で、人生をおもいっきり楽しもう。