あの「大近松」でさえも

「近松全集」(岩波・全十七巻)に取組みの最中。(これも今回が最後かも)現在十巻目。全て浄瑠璃編。歌舞伎編はまだまだ先。

今回最も驚いた事は、あの天才近松門左衛門でさえも巻を重ねる度に段々と面白くなってくる。素質、才能が基からある天才でも、日々の努力、精進、勉学、稽古を重ねてのあの結果が生まれるのだ。(いや、その努力、精進、勉学、稽古こそが天才の天才たる所以なのかもしれない)

であるなら、凡人、並の私は、もしもそれが好きならば、創る面白さ、奥深さ、可能性を味わいたいのなら、当然日々の努力、精神、勉学、稽古を積み重ねるのが当り前。それが辛いのなら、創る事を辞めればよい。

好きなら努力は努力でなく当り前の日常。人生は日常の連続。日々の生活の連続。難しいようだが、とてもシンプル。

本当にあなたの欲しいものは一体何ですか。