整理

演劇に具体的に関わってから、(「舞台芸術学院」入学以来)気になって手元に置いておいた戯曲を読み直している。

きっと、いつの日にか、再度、演じてみたい、演出してみたいと思って、手元に置いてあったもの。

読み直してみると、大方のものが、今は不用のものになっている。そう、今の私の条件下では、それは不可能、つまり不用なものになってしまったのである。

私達はたった一度の人生を、それぞれの条件の元に生きる、生き続ける。「あっ、しまった」と思ってもやり直しは出来ない。その時は、「又いつか」と大切に手元に残したものも、今の条件下では(身体的、経済的、その他諸々の原因で)不可能、不用のものとなってしまうのである。

そう、人生は、やれる時に、それをやるか、やらないか。どんなにやりたくても、やらない限り、自分の人生とは無縁のもの。

そう人生って、無情。一回勝負。

だから楽しい。だから大切。